Qガレージ OMEGA13 |
朝日の光が金属を柔らかく映し出す。
まだ寒いガレージの中を、
ストーブの温さが少しずつ陣地を広げていく。
オイルの香りが漂う中、
コーヒーをすすりつつ今日の作業を思い描く。
ふいにやりかけていた物を思い出すが、
どこに仕舞い込んだか、を考える事に飽きて
「いつか」でいいや、ともう一度忘れる事にする。
ガレージに詰め込まれたものたち。
ガラクタではない。
先人達の熟考が垣間見れる金属達である。
その意識が読み取れる瞬間が愉悦の時だ。
動かす事だけが目的じゃない。
直す事だけが目的じゃない。
つくられたもの達の
求められた姿や、
なされ得なかった葛藤。
時代を超えて、理解するために。
今日もガレージの中で会話が行われている。
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