パブと立ち食い蕎麦屋は似ている

立ち食い蕎麦屋が好きだ。あのチープな感じが大好きだ。

地元の駅にある一軒。小学生の頃、ゲームセンターへチャリンコで友達と出かけに行き、そこで昼飯を食って帰っていた。なじみになると、おばちゃんが間違えてつくってしまった、かきあげ蕎麦を一杯もらえたりした。

蕎麦屋のカウンターもそういえば、まだちょっと高く感じた頃だった。

おにぎりは、型につめる俵型の6つ並びのやつ。何となく隣通しがくっついているのも愛嬌だった。こぶ蕎麦と、おにぎり。何で、昆布を追加するだけで、￥80もアップするのかは今でも不思議だが、やっぱり好きだ。

英国から戻ってきて、久しぶりに立ち食い蕎麦屋へ行くと、妙にパブと似ている気がした。

立ったまま食す。立ったまま飲む。
カウンターに他人通しが立ち並ぶ、妙な親近感と距離感。

立ち食い蕎麦屋で、もしビールを出すと他人通しの会話がたくさん生まれるのだろう。
恋だって、生まれるのかもしれない。

英国での異性との出会いはパブから。
日本での異性との出会いは立ち食い蕎麦屋から？

やっぱり似てないのかもしれない。

え、どうでもいい？