コネコネ部 |

高地での英車の集いが4月頭に開催された。解散後に山道&峠コースにお誘い頂いたので、のこのこと付いていった。兵庫県・尼崎で「クラブハウス」という二輪と四輪を手がけるショップオーナーの山下さんは、そんなくねくね道を楽しむ事を「コネコネ」という。
前日の夜、体育会系の山下さんはホテルのロビーにウナビリーさんと自分を正座させて、「お前ら、タイヤは信じるもんだぁ。ハンドルは使うもんだぁ。ビビルんじゃねぇぞぉ、ごらぁ。」と修学旅行を髣髴させるようなシチュエーションでありがたい説教を炸裂させた。(正座は嘘。けど、ウナさんのジャージ姿は修学旅行気分満点だったね、ここだけの話)
「おぅ、ロビー行って、ビールを注ぐコップもらってこいや。」と知り合ったばかりの私をバシバシぱしらす。んんー、何だか新鮮で楽しいぞ。別にMでは無いのだが、何だか部活のようだ!
翌日、高地から徳島まで、山道コースが100km以上追加され、「コネコネ」を楽しんだ。
モダンBMW2台、Goldie、Triton、W650の異種格闘技。
軽自動車がやっと通れるような山道。崖、落ちたら即死亡。砂利あり、枝あり。障害物競走かよ!と言った道にもかかわらず、でかいBMW2台は涼しい顔してひょいひょいとバイクを倒して進んでいく。後ろから見ていて山下さんの走りから、カーブを愛してるといった面持ちがヒシヒシと伝わってくる。「この野郎、お前をどういう風に曲がってやろうかなぁん。」と絶対ニヤニヤしてるに決まってる。
「滑っても、実は全然滑ってない。すごく滑った気になるだけ。すぐグリップするからよぅ。」と体育会系の兄貴は昨夜、おっしゃったので、信じてコネコネ。昼休憩でふとタイヤを見ると、端っこまできれーに使ってた。
去年、トラでいろいろとずっこけた事もあって、ほぼ毎日乗っていたにも関わらず、内心超ビビっていた。それが開放された感じがして、まさに鶴の、いやアツき「先輩」の一声であった。

(左からSさん、山下さん、Kさん。ウナサンは外に出ちゃっていましたねー。)
昼食後は、高速コーナーが続く下道だ。
ん? 「高速」コーナーが続く「下道」って何だよ、だがままいいや。
しばらくすると、ウナさんトライトンのサイドバッグのふたがパタパタしていたので、停まって直している内に、他の3台はぶっ飛ばし。そのままお別れ。
山下さんが数日後に「途中から姿が見えなくなったけど、男の子だから大丈夫でしょうって、先に行っちゃった。」と。
その気持ちの良いルーズさ。
さては、おぬしらイギリス人か!
あぁ、楽しかった。けど、こんなツーリングに行っていると、帰り道に家の近くで気を抜いて事故りそう。よく聞くでしょ?遠出して帰ってきて、家に程近い所で事故っちゃう話。100m手前とか。
あれ、絶対コネコネのせいだね。ここだけの話。
(文章中、一部の方の表現は「やや」誇張してあります。)

関西の重鎮Sさんと愛車の一台、GOLDIE RRTギアボックス。(「2」じゃないよ。)

山中での一服。ウナサントライトンのマフラーステー折れる。 針金を看板より・・・