先日、DRY BONESさんの展示会に馬場さんと行ってきました。お目当ては、LEWIS LEATHERSのカジュアルラインとなる新ブランド「D LEWIS」(ディー・ルイス)!!
100年の歴史を持つルイスレザーズ、そしてその現社長のデレック・ハリスによるブリティッシュウェアーに重きをおいた提案と、こだわりのものづくりで定評のあるドライ・ボーンズが生産を担当する新ブランドが「D LEWIS」です。
「D LEWIS」とはもともとは社名であり、「LEWIS LEATHERS」はその「D LEWIS社」のブランド名でした。現在は「LEWIS LEATHERS」が社名にもなっているために、「D LEWIS」にピンと来ない人が多いかもしれませんね。(ヴィンテージのライダースで古いものには「D LEWIS」のタグもあります。)
新ブランド「D LEWIS」では、20年代のパイロット達に愛用された服やその後に展開されたカジュアルな服、(実はMODS達もロンドンにあった「D LEWIS」ショップに買い物に行っていたそうで、60年代のバイク雑誌にはD LEWISで上から下まで一式揃えたROCKERとMODの姿が見開きで特集されていたりしていました。)そしてワーキングクラスが愛用していた英国ならではの服、などからインスピレーションを受けてつくられるブリティッシュテイストを前面に打ち出す、カジュアルブランドとなります。
60年代前半のイギリス映画「SOME PEOPLE」で、登場人物はバイクに乗るときはPVC(ビニール、合皮製)のバイカーズジャケットを、そして普段、街をぶらつく時はドンキージャケットを着ている姿を見る事ができます。これまで「ROCKERS」というと、ブラックレザーオンリーというイメージでしたが、普段に何を着るか、という選択肢での広がりは日本ではまだまだ知られていませんでした。ヴィンテージのドンキーもいいですが、一枚仕立てで形がでかいものが多く、バイクに乗る時にはチョッと向かない感じです。ですがD LEWISのプロダクツでは、ディティールは大事にしながらも、当時を追いかけるだけで無く、「今」を大事にするコンセプトですので、個人的にも共感します。
余談ですが、PVC素材は当時一般に普及していた素材であり、レザージャケットは高価な品だったそうです。今では廉価版でもレザー製品は星のようにありますが、どこで、どのようにつくられたか、という「意識」の部分が大事にされているんですね。だから見かけだけのオーセンティック、というのではなくもう一歩踏み込んだ「なぜなのか?」という理由の部分を、作り手と、受け取り手、互いに大事に育てて行く事ができれば「ファッション」から「ライフスタイル」としての深みがもっと定着してくるのではないかな、と思います。
話が逸れてしまいましたが、「ルイスは硬派なブラックレザーじゃないと!」という意見もあるかもしれませんが、そこは自分の楽しみ方を増やせる、というニュートラルな感覚で見てもらえばいいな、と思います。それに、ちょっときつい言い方ですが、「やっぱりルイスはこうじゃなきゃ。」という断定的な人に限って、実は無知だったりするものです。何にでも共通すると思いますが・・・そういう自分も日々精進でございます!駄文失礼。